おせちに海老が入るのは、長寿を願うためです。加熱すると腰が曲がる姿を、腰が曲がるまで長生きできるようにという願いに重ねたといわれます。雅幸胤のおせちでは、その海老を「矢羽根」に見立てて盛り付けています。
そして、できるだけ大きな海老を選んでいます。雅幸胤(がこういん)が使うのはクルマエビ科で最大級といわれる「シータイガー」。自然のなかで大きく育った天然物です。
海老は、火を通すと背が丸まります。その姿を腰が曲がるまで長生きするお年寄りに見立てて、長寿を願う縁起物としておせちに入れられてきたといわれます。
目が飛び出している姿から「めでたい」に通じるという説、脱皮を繰り返して成長することから出世を願うという説もあります。由来には諸説あり、どれか一つが正解というものではありません。共通しているのは、新しい一年の無事を願って重に入れてきたということです。
雅幸胤の品目名は「海老旨煮矢羽根見立(えびうまに やばねみたて)」といいます。海老を並べた姿を、弓矢の矢羽根に見立てた盛り付けです。
弓矢が的に向かってまっすぐ飛んでいく姿から、「目標を達成する」「幸運を射止める」という意味を込めています。矢羽根に見立てた大きな海老を添えて、一年の幸福を願う。これが品目名の由来です。
重箱を開けたときに、最初に目が行くのが海老です。お重の主役として成立する大きさかどうかを基準に選んでいます。
どれくらい大きいのか。頭を含めた全長で約25cmあります。両手に持ってもおさまりきりません。お重には頭を取ってお入れするので、詰めている状態で約14cmです。
大きさは見た目だけの話ではありません。シータイガーは身が肉厚で、味が濃いのが特徴です。自然のなかで大きく育った天然物で、噛んだときの弾力と、後から来る濃厚な旨みがあります。小さい海老を何尾も入れるより、大きい海老を一尾。そのほうが、正月の食卓としては満足していただけると考えています。
味付けは、砂糖と醤油を効かせた旨煮です。海老そのものの味が濃いので、甘辛く炊くだけで一品になります。
海老旨煮矢羽根見立は、海鮮生おせち3種すべてに入っています。1人前の「海の雫」、3人前の「豪華爛漫」、5人前の「龍肝鳳舌」のいずれを選んでも、この海老が入ります。
おせちを買う前に味を確かめたい方には、「おせち お味見セット」があります。海老旨煮矢羽根見立てのほか、鮑・銀だら・銀かれいの西京焼きが1袋ずつ入った、少量のセットです。
雅幸胤は1968年創業・1985年から魚の切り身加工を専門とし、1996年から京都の料亭の西京焼きを製造してきた京都市南区の専門店(株式会社サン食品)です。海鮮生おせちも自社工場で製造し、盛り付けた状態で冷蔵のままお届けしています。
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